劇団印象-indian elephant- 第26回公演「エーリヒ・ケストナー~消された名前~」
抵抗と妥協。その狭間で揺れる、
若き表現者たちの群像劇。
2020年12月9日(水)~13日(日)
会場:下北沢・駅前劇場
作・演出:鈴木アツト
新型コロナによる外出自粛期間に、「自宅にこもった芸術家は、外部世界へ向けて、何を表現できるのか?」を考えていた時、ドイツ国内での出版を11年間も禁じられ、“抵抗の作家”として知られるエーリヒ・ケストナーの生涯に興味を持った。
資料を調べていくと、ケストナーが、宣伝相ゲッべルスの依頼で、別名を使って、映画のシナリオを書いていたことを知った。また、彼の学生時代の友人の舞台俳優は、反ナチ活動を咎められ、ゲシュタポに虐殺されていた。別の友人は、あからさまなナチスのプロパガンダ映画を監督していた。つまり、ケストナーには、一方に抵抗して死んだ友人がいて、もう一方に妥協して生き残った友人がいたのだ。こういった友人たちに囲まれながら、ケストナーがどのように“ささやかな妥協”に至ったのかに焦点を当てた演劇を作りたいと考えた。
ファシズム(全体主義)的なものが再び跋扈(ばっこ)している現代に、芸術家と国家との距離感、そして、表現者の知性と勇気とは何かを問いたい。(鈴木アツト)
エーリヒ・ケストナー(Erich Kästner 1899-1974)ドイツの詩人、作家。ライプツィヒ大学の学生時代から、新聞社に勤め、劇評、エッセイ等を書く。1929年に『エーミールと探偵たち』の成功により、世界的な児童文学作家としての名声を得たが、やがてナチスによる圧迫を受ける。代表作に『飛ぶ教室』、『ふたりのロッテ』等。
公演日程
2020年12月9日(水)~13日(日)
12月9日(水)19:00
12月10日(木)14:00★
12月11日(金)14:00
12月11日(金)19:00
12月12日(土)14:00
12月12日(土)18:00★
12月13日(日)14:00
受付開始は開演の60分前、開場は開演の30分前。
★印:終演後アフタートーク(約30分)実施
上演時間:2時間10分(休憩なし)
★アフタートークゲスト
12月10日(木)14:00の回 ゲスト:三辺律子氏(翻訳家・「BOOKMARK」編集人)
「過去の物語で、未来を語る。今、ケストナー作品と出会おう!
12月12日(土)18:00の回 ゲスト:古川健氏(劇作家・劇団チョコレートケーキ所属)
「抵抗と妥協。その狭間で揺れる、劇作家たち。」
会場
下北沢・駅前劇場
(〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3階)
キャスト
エーリヒ・ケストナー:玉置祐也
ルイーゼロッテ・エンデルレ:山村茉梨乃*
ハンス・オットー:村岡哲至
ヴェルナー・ブーレ:泉正太郎
エーバーハルト・シュミット:杉林志保*
ヴァルター・トリアー:正村徹
レニ・リーフェンシュタール:今泉舞
*印=劇団印象-indian elephant-所属
チケット
指定席/前売・当日共通料金
【一般】4,000円 【U-25】3,000円
☆初日割(12/9(水)19:00の回)
【一般】3,500円 【U-25】2,500円
*U-25は25歳以下が対象です。当日、年齢のわかる書類をお持ちください。
*未就学児童のご入場はご遠慮ください。
*やむを得ぬ事情により、公演情報等に変更が生じる場合がございます。
*ご入場時の検温、マスク着用にご協力ください。発熱や体調不良が認められる方はご入場をお断りする場合がございます。予めご了承ください。
*座席について:
全席指定ですが、お客様から座席指定のご希望をいただくことは出来ません。当劇団にてご予約順に中央からお取りします。あらかじめご了承ください。お体の不自由な方や特別なご事情がある方で、お席のご希望のある場合は、予約フォームの【備考】欄にご入力頂きますようお願い申し上げます。
アーカイブ配信
配信期間:2020年12月16日(水)12:00~2021年1月5日(火)23:55
視聴チケット:¥2,000
スタッフ
作・演出:鈴木アツト
舞台美術・小道具:西宮紀子
舞台監督:(株)ステージワークURAK
照明:篠木一吉((有)創光房)
音響:斎藤裕喜(Québec)
衣裳:西原梨恵
振付:山村茉梨乃
ドラマトゥルク:後藤絢子
絵:大野舞”denali”
宣伝美術:沼上純也(イヰマ)
舞台写真:菅原康太
キャスティング協力:小飯塚貴世江
音楽・制作:村上理恵
協力:演劇集団円、es.、ビクターミュージックアーツ(株)、(株)円企画、(有)エンパシィ、(株)ウォーターブルー
企画・主催:特定非営利活動法人 劇団印象-indian elephant-
第27回劇作家協会新人戯曲賞 最終候補作