佐乃美千子、入団のご挨拶
入団のご挨拶
佐乃美千子です。この度、劇団印象に入団いたしました。
主宰の鈴木アツトさんからこのお話を頂き、話し合いのテーブルに着いた際、これからの劇団印象がどういう道を進もうとしているのかを真摯に話してくださり、またその企画の内容にとてもドキドキしました。
過去に2作品、『ジョージ・オーウェル~沈黙の声~』と『犬と独裁者』に出演させていただきましたが、彼の作品でしかできない演劇があり、彼の演出だからできる演技がありました。そして何より、私は彼の書くセリフが好きなことや、いつも作家として私の疑問に真摯に答えてくれていたことを思い出し、この度、入団を決意いたしました。
これから先の10年、劇団印象が生み出そうとする劇団のカラーの一翼を担えるように、鈴木アツトさんと協力して頑張っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
2024年9月28日 佐乃美千子
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佐乃美千子さんとの交流は、7年ほど前に、劇団印象の子ども向け作品『子ゾウのポボンとお月さま』を見に来てくれたことから始まり、数年前から、大人向け作品のオーディションを受けてくださるようになり、2回本公演にも出演していただきました。
私の、ファンタジー要素の強い子ども向け作品、リアリズム要素の強い評伝劇、どちらも好んでくれているところ、そして、演劇の興行と創作の両面で議論をできる方だと思い、今回、劇団に入っていただきました。
劇団の次の10年では、『天井を打ち破る女たち』シリーズと題し、女性の表現者を主人公にした評伝劇の三部作を創作することを考えています。また、好評をいただいた『国家と芸術家』シリーズ四部作も、いいタイミングで再演していきます。その過程において、劇団でしか作れないトーンを生み出すことに挑戦したいのです。佐乃さんと協力しながら、日本の現代演劇史に、爪痕を残せるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。
2024年9月28日 鈴木アツト