リーディング公演『グローバル・ベイビー・ファクトリー』出演者決定!コメントあり
リーディング公演『グローバル・ベイビー・ファクトリー』、出演者決定!
2024年9月30日に座・高円寺2にて上演する、リーディング公演『グローバル・ベイビー・ファクトリー』の出演者が、決定しました。
佐乃美千子、佐藤滋、佐野美幸、太田宏、藤井咲有里、桂川明日哥、茜部真弓、大久保眞希、加古みなみ、笹良まゆ
以上の10名です。
出演者のコメントは下記の通り。
佐乃美千子(河野砂子役)コメント
今の20代男性の最大約50%、女性の約40%が生涯で子供を持たない可能性があるという情報を見て、子供を持つことも「普通」ならば、持たないことも「普通」になりつつあると感じました。そのため、この物語の中で砂子が下す決断は、受け取る世代によって全く違って響くのではないかと思ってます。砂子という役に、様々なジャッジメントから自由になって挑めたらと思います。
佐藤滋(芦田潤一役)コメント
今ボンヤリと、俳優としての自分のことを、そして「舞台稽古の読み合わせ」とはまた違う、「リーディング公演」のことを考えています。自分は、リーディング公演で何ができるのか(できないのか)。今回、この作品に参加するにあたりほんの少し、少しだけ、『(自らの)客観的な目』を強めにしてみたいと、なんだか生意気ですが、思っています。
…それは、この戯曲に書かれている問題を、僕個人がどんな風に捉えて、考えて、意識しているのか。いきたいのか。そこにつながることなのかもしれないです。
佐野美幸(砂子の母親、デサイ役)コメント
劇団印象の公演に初参加!とてもワクワクしている今です。演出の鈴木アツトさんはじめ、共演する皆様との新たな出会い、一緒に創作活動できることを嬉しく思います。
「代理出産」…。私は、その言葉になんとなくの違和感を抱きながらも、いままでは特に深く(具体的に)考えたことはありませんでした。みなさんはどうでしょうか。結婚、妊娠、出産、仕事…お金…生命…。作品に向き合い、稽古しながら見つけていくことがたくさんありそうです。今回はリーディングということで、観客の皆様に作品の世界をより想像し味わっていただき、「何か」を持って帰っていただきたいです。
太田宏(砂子の父親、柳生役)コメント
劇団印象、初参加です。まず戯曲を読ませていただきました。鈴木さんの持っておられる問題意識と視点がほんとうに素晴らしいと思いました。そこには様々な格差や差別、欲望そして本能などいろいろな「生」が混在していました。そこにあるのは答えではなく過程でした。作品に参加して、私も更に思考を進めたいと思いました。そして自分は持てなかったこの視点と意識を、さらに多くの方に共有してもらえるようお手伝いできればと思っています。ワクワクしています。
藤井咲有里(砦那智役)コメント
代理出産に対して賛否善悪を唱えるのは非常に難しいです。人には色んな事情がきっとあるだろうから。けれどそこで思考停止にならず、これは一体誰の為の何の行為なのだろうかと、私自身の考えが欲しい。この戯曲に出会ってそう思いました。
技術の進歩によって様々な方法で子を誕生させられる現代。私たちに、本当に必要な事とは何だろう。人間の利己的・利他的行動についての考えが毎日、今日も、ぐるぐると私の頭の中を巡っています。この作品が皆さんにとって、新しい気づきや考えの芽生えになりますように、そう願っています。
桂川明日哥(河野礁子役)コメント
最近は日々変化する自分に驚いています。数年前までは結婚も出産もする気が全くありませんでしたが、ここ1.2年は結婚や出産にも意欲が湧いてきました。それは多分、年齢が上がってきて自分に余裕が出てきたことや周りの環境が変わったことが大きいと思います。ここまで目まぐるしく考えが変わっていくと、今の自分の選択を全く後悔しないでいられるか、不安になる時があります。
この戯曲を読んだ時、あまりの選択肢の多さに慄きました。私が演じる礁子は現在の私とあまり変わらない人物です。自分と近い人物の立場から様々な選択肢を選ぶ人たちのことをよく見て、その選択を選んだ気持ちを想像したいと思います。
茜部真弓(権藤宣子役)コメント
劇団印象には初参加となります、茜部真弓です。今回のホンは代理出産について。私は、子供がほしいなーとぼんやり思いつつ、ついに生むことなく年齢を重ねてしまいました。(でも妹のおかげで面白い姪がいます。) 私がもっと切実に子供を望んでいたら、どうしていたかしら…そもそも私はどうして子供を生むことに必死にならなかったんだっけ…色んなことが思い出されてきて、お腹がすきました。初めましての方々と芝居をつくるのは震えるほどわくわくします。稽古が楽しみです。
大久保眞希(ナジマ・ヴァグラ役)コメント
オーディションへ応募するために今作を読んだ時、心を掴まれました。正直「代理出産」なんて考えたことありませんでした。しかし、自分もいつ子宮を失うかわかりません。突然妊娠できなくなってしまったら、愛する人との子供を授かることができなくなってしまったら、どんな選択をするだろう。何が正しいとかはわかりませんが、誰もが直面するかもしれない問題、世界の真実を見せられたように思います。同世代からの男女共に、多くの人へ知ってほしいと思った作品です。お届けできるのを楽しみに精一杯取り組みます。
加古みなみ(ルビナ・ラクダワラ役)コメント
『グローバル・ベイビー・ファクトリー』なんて、とてもインパクトのあるタイトルだなあと思いながら戯曲を読みました。ええっ、これは実際にあることなの??と衝撃を受けました。妊娠や出産がビジネスになること、倫理の問題、貧困の問題、、ほかにも数々の答えの定まらない事がたくさん書かれています。いろいろな事を考えさせる作品だと思いました。戯曲の言葉をしっかり届けられるように努めたいと思います。
笹良まゆ(アニラ・マクヴァナ役)コメント
劇団印象に初めて参加させていただきます。戯曲を読み、社会福祉の観点からもこのような題材に興味があったので、本公演に参加できて嬉しいです。最近友人らのSNSを見ていると、毎月のように子供が生まれているという気がします。現段階で私がとっている子供を産まないという選択は、その気になれば産めると考えているからできているのであって、贅沢な選択なのかもしれないと思っています。その国その場所に生きている人々の幸せの尺度はさまざまです。ぜひ、皆さま思い思いの視点で体験していただきたいです。